無牧支援

牧師がいない・・・

教会の無牧化は今や日本宣教における大きな課題となっています。
私たち無牧ミニストリーズはプロテスタント・キリスト教信仰に根ざし、教会の無牧化をくい止めるために活動を始めた非営利団体です。
牧師が見つからないことでお悩みですか?
ぜひ一度気軽にご相談ください。

無牧化の現状

牧師のいない教会、いわゆる無牧教会が増えています。
2014年度のデータによると全国のプロテスタント教会約7,900のうち、無牧の教会は300あると言われています。
2009年の調査では278教会だったので、増加していることが 分かります。
この数には、「専任の牧師はいないが他の教会と掛け持ちで牧会している兼務や代務の牧師がいる」、または「複数牧会をしている」というケースなどは含ま れていません。 もしそれらを含めると、その数は約1,000教会にのぼり、比率にして全体の13%にあたります。 13%とは驚くべき数字です。全国で1000の教会が専任の牧師を持たず、その内300の教会が全く牧師を持たないというのは危機的な状況と言えるでしょう。
第5回日本伝道会議(2009年)の「地方伝道」プロジェクトにおいて提出 されたアピール「全教会の課題としての地方伝道」は、日本の教会全体が問わ れている課題の一つに、以下のことをあげています。

「牧師不足の中、無牧教会の増加や教会閉鎖の危機が顕著となっている。」

私たちの取り組み

私たちの目標は、教会の無牧化をくい止めることです。
​主な取り組みとして以下のことが挙げられます。

  • ​①働き人を捜している教会と、赴任先を探している働き人をつなげること​​
  • ​②経済的な理由などにより、教会が教職者を迎えることがどうしても困難な場合、他の方法を模索し、提案することで教会の存続を助けること​
  • ​​③無牧教会に教職者が赴任する際の注意点などの情報を発信することにより、トラブルを未然に防ぐこと​

教団教派問わずご相談いただけます。ぜひ一度ご連絡ください。
また、働き場を捜している牧師、伝道師、神学校卒業者の方もご相談いただけます。

推薦します

岡村直樹先生

岡村 直樹先生

(東京基督教大学 大学院教授・教務部長)

栗﨑先生は、日本のキリスト教会の無牧化の現状とその分析に関する研究論文を執筆され、TCU大学院で修士号を取得されました。
「無牧ミニストリーズ」は、決して一時の思いつきではなく、丁寧な基礎研究と数々のインタビューに基づいて提案されているものです。この働きが主に祝され、広く用いられることを心から願っています。

大田 祐作先生

大田 祐作先生

(関西聖書学院 学院長)

今日教会が直面する課題を指摘することは簡単です。しかしそれを精査分析し、問題の本質を探り、打開策までまとめ上げることは大きな仕事です。栗﨑氏はさらに提言から解決への実践、起動する組織の立て上げまで踏み込んでいます。氏の福音宣教の熱情と行動力に賛同し、協力を惜しまないものです。 

牧師を探していらっしゃいますか?

このサイトをご覧いただいている方の中には、教会が無牧である、または無牧化しそうであるという方も少なくないでしょう。
それは前任牧師の高齢化によるものかもしれませんし、後継者不足や教会の経済的な事情もあるかもしれません。またもしかしたら牧師との間に何らかのトラブルがあったというケースもあるでしょう。
無牧化には様々な要因がありますが、教会が無牧化した場合どうすれば良いのでしょうか。
「新しい牧師に来てほしいけれど、具体的に何をすればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。私たちの教会もかつてそうでした。
​ここではいくつかのことをご提案させていただきたいと思います。

1.信頼できる知り合いの牧師に相談する

もしあなたの教会が教団に属しているなら、まず同じ教団の牧師に相談してみましょう。教団の中には無牧教会に対するサポート体制が整っているところもあります。その場合教団からの支援を受けることができるでしょう。もちろん大きな教団であっても各個教会主義をとっていて、そのような具体的なサポートがない場合も多くあります。もしそうであったとしても、教団というネットワークを活用することで、あなたの教会にあった牧師を探しやすくなるはずです。

無牧教会に牧師が赴任する際によく問題になるのが、牧師と教会のミスマッチです。ミスマッチには賜物が合わない、方向性が違う等ありますが、信仰のミスマッチは深刻な問題になり得ます。同じ教団の牧師なら信仰のミスマッチを防ぐことができるでしょう。​

では、あなたの教会が教団に属していないならどうすればいいいのでしょう。
日本には900近い単立教会があります。それらの教会はいわば「自力で」後任者を探さなければなりません。しかし単立であったとしても、全く孤立している教会というのは少ないはずです。何かしらのつながりがある先生がいると思います。あなたの教会をよく知っている先生に相談してみましょう。そうすることで前述のミスマッチをさけることができます。

どちらにしても「信頼できる」牧師に相談しましょう。
また、これは私の知り合いの教会のケースですが、無牧になっていた地方教会に待望の牧師が赴任しました。教会員はその牧師がどういう人物かほとんど知りませんでしたが、「牧師である」というだけで大変ありがたく感じていました。しかしその教会はやがておかしな教理を主張するようになり分裂しました。後で分かったことですが、その牧師は都市部の教会で問題を起こし解雇された人物だったのです。

このようなことを避けるため、信頼できる牧師に相談することが望ましいでしょう。
牧師同士には多かれ少なかれネットワークが存在するものです。
まず信頼できる知り合いの牧師に相談してみましょう。

​2.神学校に相談する

神学校は非常に幅広いネットワークを持っています。​これを活用しない手はないでしょう。
実際多くの教会は、牧師や献身者を求めるとき神学校、または神学校で教える教師に相談しています。
また神学校は程度の差こそあれ、その卒業生がどこでどのような働きをしているかをある程度把握しているものです。それはつまり、今赴任可能な教職者を知っているということでもあります。

神学校こそ、教職者と教会のマッチングが最もしやすいところだと思います。特にあなたの教会が「特定の神学校を卒業した教職者しか認めない」ということでないなら、いくつかの神学校に相談してみるのがよいでしょう。
超教派の神学校卒業者の中には、卒業時に赴任先が決まっていない者も少なからずいるものです。私自身もそうでした。
ぜひ神学校に相談してみてください。もちろん「信頼できる」神学校に相談すべきであることは言うまでもありません。

​3.無牧ミニストリーに相談する

そうは言っても誰に相談すれば良いのか、どこの神学校に相談すれば良いのか分からないという場合もあるでしょう。そのような場合はぜひ私たちにご相談ください。
あなたの教会の特徴、求めている教職者のイメージなどを教えていただければ、それらの情報をあなたが希望する神学校に提供し、より広く候補者を探すことができるでしょう。
ご相談はもちろん無料です。
その際には以下の項目を教えていただくと、より良いマッチングが可能となるでしょう。​

・代表者氏名
・教会名
・教会住所
・代表者連絡先(電話・メール)
​・無牧の原因・期間
・礼拝出席者数
・教会の特徴
・希望する牧師の年齢や賜物
​・教会の写真など
・その他ご要望があれば詳しくお書きください。(神学的背景、業務の内容など)​

​3.教会に牧師を迎え入れるだけの力がない場合

現実的な話になりますが、教会に牧師を支えるだけの経済力がない場合、牧師を招聘(しょうへい)するのはなかなか難しいでしょう。ご存知のように都市部への人口の流出は加速しており、地方の過疎化が進んでいます。そのような地域での教会形成には経済的な困難が伴い、牧師を招聘するだけの力がない教会も増えていることと思います。
または、上記のことを試したけれども見つからないというところも多いでしょう。

そのような教会は閉鎖するしかないのでしょうか。そうは思いません。
祈って待ちながら、「違う方法」を模索するという手もあるでしょう。

具体的にいくつか挙げてみましょう。

①信徒牧会者を育てる
神学的な議論はあるでしょうが、牧師を持たない教会形成という方法があります。日本ではそれほど馴染みがないかもしれませんが、牧師の少ない第三諸国などでは広く取り入れられている方法です。日本においてもこの方法で過疎地での伝道に大きな成果を収めている福音派の団体があります。
また日本伝道会議、これを受けて、いくつかの神学校ではすでに信徒リーダーを育てる働きが始められています。これからさらに整えられていくでしょう。
しかしその場合も、教職者の指導を受けることを強くお勧めします。神学的な土台がなければ教会はいとも簡単に間違った教えにそれていってしまうからです。

②メンター(霊的導き手)となってくれる牧師を探す
先のことと関連しますが、教会を指導し、定期的に祈ってくれる牧師を持つことは大きな助けになります。兼牧してもらうということができれば良いのですが、そうでない場合、例えば地理的に離れていたとしても、メンターとなってもらうことは可能です。
私がインタビューした教会の一つは、無牧であった期間、アメリカの教会の牧師に指導を仰いでいました。訪問は年に一回程度でしたが、スカイプ(インターネットを介したテレビ電話)でメッセージをしたり、相談にのったりしてくれたのです。 
今や国境さえ越えて定期的な指導や導きを受けられる時代です。
またインターネットをとおして国内の優れたメッセージを聞くことも可能です。ぜひ一度希望する牧師に相談してみてください。
もしどうすれば良いか分からない(例えばインターネットでのメッセージの聞き方が分からない、何が必要か分からない、誰に相談すれば良いか分からないなど)場合は、私たち無牧ミニストリーに一度ご相談ください。

③信仰の一致する他の教会と合併する
もし近くに信仰的に一致する教会がある場合、合併するという方法もあります。もちろん事前にしっかりと話し合いがもたれること、双方が希望していることなどが前提となります。自分たちの教会がある意味なくなってしまうのは寂しいことですが、合併することで双方にとって祝福となり、地域での福音宣教が進むということもあります。

いずれにしても、教会がどんどん縮小し、自然消滅してしまうという事態だけは避けなければなりません。そうなる前に、ぜひ誰かに相談しましょう。

あなたは赴任先を探していますか?

以下の記述は、あなたが神学校を卒業し、牧師按手を受けていることを前提としています。そうでない方はまず牧師によく相談し、その指導に従うようにしましょう。
またこれから無牧教会に遣わされることを願っている神学校卒業見込み者にとっても、何かしら役に立つ情報があると思います。

教職者が赴任先を探すときも、「教会の方へ」のページにあるのと基本的には同じ手順を踏むことになると思います。

1.信頼できる知り合いの牧師に相談する

教団に属しているなら、まず教団に相談しましょう。
そして何より自分が属している教会の牧師に相談しましょう。

2.神学校に相談する

①で見つからない場合、神学校に相談しましょう。卒業した学校に相談するのがベストです。
神学校は幅広いネットワークを持っており、人材募集の情報が入ってきやすいからです。
もしあなたが海外の神学校を卒業しているなら、神学的に近い日本の学校に相談してみるのが良いと思います。
個人的に、加速する無牧化を止めるために神学校の役割はますます重要になってくると信じています。
神学校がそのネットワークを活かし、また神学校同士が互いに連携することで、牧師や教会にとっての「ハローワーク」的な働きを担うことができれば。牧師を探す教会や働きの場を求める教職者が「とりあえず神学校に相談しよう」という文化が定着すれば、神学校が持つ情報量が増え、マッチングを考えるにあたって選択肢に「厚みが増す」状態ができ、良いマッチングができやすいサイクルができると考えます。
​このマッチングシステムの構築は、アメリカの医師のインターン制度や、腎臓移植などでも大変大きな役割を果たしているもので、日本の教会の無牧化対策にも応用できるのではないかと思っています。このあたりの話も論文に載せていますので、よかったら読んでみてください。
ともあれ、幅広いネットワークを持つ神学校に相談することをお勧めします。

3.無牧ミニストリーに相談する

何かしらの手助けができればと幸いです。
ただ、あなたが神学校を卒業した(または卒業見込みの)教職者であるということを証明していただく必要はあります。と言いますのは、無資格の牧師を教会に紹介するわけにはいかないからです。
​教会との話し合いや万が一のトラブルなどに関しては自己責任でしていただきますが、できるだけそのような問題を避けるためにも、ある程度のフィルターが必要になることをご了承ください。

赴任する前に・・・

ここで少し注意していただきたいことがあります。
教職者を募集している教会があったとしても、すぐに飛び込むのではなく、事前にしっかりと情報を得ていることが大切だということです。これは後々のトラブルを避けるためです。
その教会に赴任するかどうかは最終的には祈りと信仰によると思いますが、情報を得ることはそれらの助けにはなっても妨げにはならないはずです。
教職者と教会が「合う、合わない」という問題は必ずあります。教職者の賜物(たとえば子どもに重荷がある)が教会のニーズ(子どもがいない地域で、出席者のほとんど全員が高齢)と合わない場合もあります。
その教会がどのような教会か、どのような教職者を求めているか、自分はそれに当てはまるかを事前に調べておきましょう。
またなぜ教会が無牧なのかを知っておく必要があります。
私のインタビューしたケースですが、A先生は神学校卒業後ある無牧教会に赴任しました。待遇はよく、礼拝出席こそ少ないが立派な礼拝堂を持つ教会で、大きな牧師館まであるということで意気揚々と赴任していきました。しかし一年後にはすっかり疲れ果てていました。後で分かったことですが、その教会は何度も牧師が代わっている教会で、教会員が求めていたのは自分たちの言うとおりにしてくれる牧師だったようです。 これは大げさな表現ではなく、実際A先生は役員から「あんたはいらんことはしなくていい。わしらのいうことを聞いていてくれればいい」と言われたそうです。ほどなくA先生は辞任しました。
 このように、無牧の原因が教会の体質にあるということも少なくありません。ですから事前に調べておくことは非常に大切です。
また謝儀や休暇、待遇についても細かく話しておくほうが後々もめずにすみます。仮採用期間を設けることもお勧めします。双方が傷つかずにすむためです。
このあたりのことも論文に記してありますので、よかったら読んでみてください。
また、ぜひ気軽に相談してみてください。